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フルリモートのモニクルエンジニアチームが初めての開発合宿を開催

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モニクルでソフトウェアエンジニアをやっている中川です。この度、弊社開発チームで初めての開発合宿を新潟県で行いました。今回は、「開発合宿2023 in 新潟」のレポートをお届けいたします。

合宿の目的

私たちモニクルの開発チームは、日本全国に散らばってフルリモートの環境下で業務を行っています。

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定期的な出社義務もないため、同僚と直接会える機会は年に1〜2回程度です。各メンバーが希望して納得している勤務形態ではあるものの、「たまには直接会ってみたいよね」という声が出てきていました。そこで、モニクルとして初めての開発合宿を行うことになりました。

初めての合宿ということもあり、「開発合宿」とは銘打つものの、まずは”集まって親睦を深めること”が第一の目的になりました。普段からリモートワーク中にもビデオチャットを常時接続して、非言語コミュニケーションを促進しているチームではありますが、やはりオンサイトのほうが気づきやすい「人となり」はあります。そこで、合宿を通じて、今後のリモートワークにおけるコミュニケーションを補強するような信頼関係を醸成できればと考えました。

また、普段の業務の中ではできない取り組みを通じて、互いの技術を学び合ったり、新たな価値を創出することも目的としました。

 

日程と開催地について

2023年7月26日(水)から7月28日(金)の2泊3日の旅程で合宿を行いました。

モニクルは北海道から沖縄まで、全国にメンバーがいる会社です。海外に在住している社員もいます。開発メンバーも全国に散らばっているため、開催地の選定には長い時間がかかりました。

最終的に、合宿の開催地には、筆者を含めて4名の開発メンバーが住んでいる新潟が選ばれました。ちょうど、7月から新潟駅併設の新潟オフィスが開発拠点として開設されたところでしたので、そのお披露目を兼ねての開催地選定となります。

 

合宿初日は、新潟駅に集合して新潟オフィス併設のコワーキングスペースで開発作業を行い、初日の夜から3日目までの2泊は、新潟県有数の温泉地である月岡温泉にあるホテル泉慶さんにお邪魔しました。

最高の新潟を体験できる良いお宿でした。

合宿の概要

さて、開発合宿ということで、手を動かすネタを考えなければいけません。当日を迎えるまでに何回かミーティングの機会を設けて、他社様の事例等も参考にしながら、大別すると次のような活動に取り組みたい、ということになりました。

  • 組織や業務の役に立つものを作る
  • 組織やサービスの基盤を固めるための研修を行う
  • サービスの現状を特定の観点から調査・棚卸しする

どれかひとつに限定するよりは、各自がやりたいテーマに取り組んだ方がよりモチベーション高く臨めるだろう、ということで、いくつかのテーマに基づいたチームに分かれることになりました。

移動日を考慮して、主に初日の午後と2日目を使って開発作業を行い、翌週のAll Hands(全社集会)で役員を含む全社員の前で成果発表を行うことにしました。

テーマ決め

事実上のチーム決めとなるテーマを決めるにあたり、FigJam上でブレストを行いました。

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各自でやってみたいことを挙げてもらい、似ているものをジャンルごとに分類し、最終的に次の4つのテーマにまで絞り込みました。

  • 過激関連チーム
    システムの予期せぬ停止や悪意ある攻撃について調査・実験を行うことに関心があるチーム
  • Agoraで遊ぼうチーム
    ブラウザの画面内でビデオ通話ができるWebRTC技術のサービスであるAgoraを使い倒す
  • 社内ツールチーム
    社内向けサービスを作りながら、普段使わないテクノロジーを学んだりメンバーの開発スタイルを学ぶ
  • クラウドチーム
    プロダクトに関する自由研究を行い、プロダクトの開発・運用について改善できる点を探す

各テーマに取り組める時間はとても短いので、合宿の前までに各チームで事前に調査や環境構築を済ませておき、新潟に着いたら「よーいドン!」で始められるよう、準備を進めました。

合宿の様子

初日はモニクル新潟オフィスが入居している、新潟駅隣接のNINNO3でもくもく会です。事前調査を詰めたり、開発現場を体験したいと参加してくれたマネージャーのオンボーディングをしたりと、翌日に向けての準備を進めました。

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皆さんがお土産を持ってきてくださるので、全国からメンバーが集まるにつれて、机がとてもにぎやかになっていきました。

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1日目、新潟オフィスお披露目を兼ねた新潟駅での作業を終えて、いよいよ合宿の舞台であるホテルへ移動です。新潟の田園風景に癒されながらのバス移動になりました。

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無事にホテルに到着。中に入ると立派な内観に圧倒されます。

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この立派なホテルの宴会場を一つ貸し切って、2日目はひたすら開発に打ち込みます。

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普段はオンラインでコミュニケーションを取っているので、こうして肩を並べて作業している様子はなかなか新鮮でした。余談ですが、外付けキーボードとPCスタンドの持ち込み率がそれなりに高めだったのは、リモートワーカーという感じがしました(過半数がどちらかを持ってきていました)。

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ふと会場の後ろの方を見ると、1日目の終わりに到着したメンバーのお土産が追加され、いつの間にか全国お土産博覧会が開かれていました。

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夕食を食べ終わっても、「さて寝るか…」とはならず、開発が終わりきらなかったチームの延長戦のスタートです。開発合宿は最後まで熱いまま進みました。

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成果発表

合宿を終えて、翌週のAll Handsで成果発表会を行いました。

普段使っていない開発環境(SvelteとCloudflare Pages)で社内向けのプロフィールサービスができたり、社内システムのセキュリティについて棚卸しした結果、必要になった次のアクションを役員の前で提言したり、マネイロの営業成績の伸び率とクラウドインフラのコストの間の相関の有無をグラフで示したりと、各チームが興味深い成果を出せました。

成果発表会で特に盛り上がったのは、Agoraで遊ぼうチームのデモです。自作のアプリケーションに、WebRTCによるビデオ会議機能を組み込むことに成功していました。

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マネイロでは現状、オンライン面談をZoomで実現していますが、ブラウザ上でオンライン面談が実現されると、またビジネスの選択肢が増えていきます。さらなる進化に期待して、成果発表会は幕を閉じました。

合宿を終えて

合宿の目的は、お互いの人となりを知り、リモートワークで全国に散らばっていても円滑に仕事を進められるように信頼関係を深めることでした。元々、優秀なだけではなく人格的に穏やかな人を中心に採用しているのもあり、共通の作業に取り組んだり、隣のチームの様子を眺めたりする活動が信頼を深める結果になったと感じています。今後、組織がスケールしていく際にも耐えうる強固な下地ができたのではないでしょうか。

また、元々は第一の目的ではなかった成果物についても、事業・組織の役に立ちそうなものが仕上がり、なんとか開発合宿としての体裁を整えることができました。

最後に、印象的な出来事についてお話ししておきましょう。実は、2日目の後半から、CEOの原田が様子を見に来ていました。普段は全国に散らばっている開発メンバーが一堂に会するということ自体が極めて珍しいので、「ぜひみんなに会いたい」と来てくれたようです。集合写真にも一緒に写ってくれました(中央下)。

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後日の成果発表会の際に、証券アナリスト出身のCEOが、感慨深くコメントしてくれました。

「夕食の後に、何人かのメンバーが『まだコード書き足りないんで、部屋に戻ります!』と言い出したのには驚きました。うちのITエンジニアの情熱というのはすごいんだなあと感心しました」

開発合宿としては比較的ありがちなムーブが、CEOの目には新鮮に映ったという、これまたITエンジニアにとっては新鮮なコメントをもらいました。

モニクルは、金融サービスをテクノロジーの力で進化させるために、金融サービスのプロとシステム開発のプロが手を取り合って日々の課題を解決しています。そんな組織らしい相互理解がまた一つ進んだ、そんな合宿にもなりました。

2023年の新潟合宿は大成功に終わりました。合宿先に現地在住のメンバーがいると、観光地や宿泊施設の選定の精度がかなり上がることがわかったので、来年もモニクルメンバーが多く暮らす地域で合宿することを検討中です。

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