技術書オンリーイベント「技術書典14」が、オンラインマーケットとオフライン会場で開催されました。このイベントには、モニクルがシルバースポンサーとして初参加しました。2023年5月25日(木)21:00からは、モニクルCTOの塚田とエンジニア中川が、YouTube Live配信にゲスト出演し、開発技術やサービス、取り組みについて語りました。今回は、その模様をイベントレポートとしてご紹介します。
※肩書きは記事公開当時のものです。
株式会社モニクル
執行役員CTO
塚田 翔也 Shoya Tsukada
株式会社モニクル
コーポレートプロダクティビティチーム エンジニア
中川 幸哉 Yukiya Nakagawa
新しい技術に出会える技術書専門のお祭り
技術書典は技術書専門のお祭りとして、2016年から開催されているイベントです。ここでしか見つからないマニアックでおもしろい技術書に出会えるイベントとして毎年来場者・利用者数を増やしています。
技術書典は、オフラインイベントだけでなく、オンラインでもイベント開催がされており、YouTube Liveでの技術書紹介や、オンラインマーケットで書籍を購入ができます。
出展を希望するサークル参加申し込みは年々増加し、今年は400展のサークルが出展し、まさに技術書のお祭り!
2023年5月21日(日)に池袋サンシャインシティで開催されたオフラインイベントでは約2,100人が来場しました。
実はモニクルのエンジニア中川は運営メンバー
モニクルのエンジニア中川は、実は技術書典4から技術書典の運営に携わっており、今回もイベントのWEBサイトと、オフライン会場で使える「かんたん後払いアプリ」の開発を担当しました。
モニクル開発チームの中川(@Nkzn)です。かんたん後払いのモバイルアプリやオンラインマーケットのフロントエンドなど、皆さんが直接触ることが多い部分の実装を担当しています。
2021年の技術書典11のオフラインイベントで、感染症予防対策として「決済手段はかんたん後払いのみ」という取り組みが行われた名残なのか、技術書典13、14ではかんたん後払いの利用が定着したように感じています。技術書典14のオフラインイベントでは、1万冊の決済がアプリを通じて行われたという話も耳にしました。たくさんの繋がりをお手伝いできたことを嬉しく思います。
技術書典会場で出会ったおすすめ書籍
技術書典でしか出会えない!会場でみつけた興味深い書籍をモニクルのエンジニア中川がご紹介します。
おすすめ書籍1
1冊目は、サークル「ペンギンエクスプレス」さんの「交通とUI Vol.1」です。駅や空港など、交通に関わる施設での案内表示や掲示物には、どのような工夫が行われているのかをまとめた本となります。
駅や空港という場所の案内表示や掲示物は、可能な限り多くの人が目的地に辿り着けるように配慮されていなければいけません。しかしながら、交通機関の性質上、利用者は多様なバックグラウンドを持っており、「多くの人に伝える」という基本的なことを実現するだけでも工夫を要することは想像に難くありません。本書は、そういった工夫のうち「多言語化」に着目した本です。
何ヶ国語に対応しているのか、それぞれの言語で何秒ずつ表示しているのか、といった観点から、東京メトロやJR東、羽田空港などの各施設や車内表示を評価しています。カラー写真を多く使用し、どんな要素がわかりやすさに繋がっているのか、どの情報に優先順位を持たせているのかなどをわかりやすく解説してくれています。
交通機関はUIに工夫を凝らしてくれていますが、あまりにも日常に溶け込んでいるので「UIを見る」という観点を持ったことがある人は多くないと思います。身近だからこそ深く理解できる部分もあると思うので、本書を読んでみて、それから電車や飛行機に乗ってみると、また新しい発見があるのではないでしょうか。
おすすめ書籍2
2冊目は、サークル「可視化法学」さんの「可視化法学(三号)」です。法令の関係性をグラフによって可視化するとどう見えるか、という本になります。
数学でいうグラフ理論の考え方で、各種の法令をノード(点)に、条文のキーワードに繋がりがある法令同士をエッジ(線)で繋いだグラフを作成しています。エッジが多いノード同士を近くに配置することで、関連性の高いノード(法令)が集まるような見え方にもしているようです。
三号では、民事関連(会社法、民法など)や、国税分野(所得税法、国税徴収法など)などの法令を可視化しています。グラフはベクターイメージとして作成されているので、PDFでは無限に拡大しながらグラフを眺めることができます。具体的な法令の名前まではプロットされていないので、雰囲気を見るだけにはなりますが、法令に対して関心を持つ機会になるので、面白い本だと思います。
法令の文章は、使用する用語の名前と役割を定め、その振る舞いを定義していくという点で、コンピュータープログラムと似たような部分があります。プログラムを読むように、法令を読めるようになると、面白そうですよね。
- エンジニア中川紹介 おすすめ書籍まとめ
CTO塚田とエンジニア中川が出演!YouTube Live生配信レポート
ここからは5月25日に実際に技術書典YouTube Live配信にお邪魔した際の様子をお届けします。技術書典主宰のmhidakaさんの進行で、終始なごやかな雰囲気で配信は進みました。
モニクル CTO 塚田(gabu)
モニクル エンジニア 中川(nkzn)
司会進行:技術書典主宰(mhidaka)
司会進行 技術書典主宰(以下省略):モニクルのお二方になります。よろしくお願いします!
塚田:こんばんは〜
中川:こんばんは〜よろしくお願いします。
塚田:こちらニューヨークは朝です。
(笑)...あの〜信じる方がいらっしゃると思うんですけども...ほんとにニューヨークなんですか?後ろにたしかに自由の女神が出てますね...ニューヨークっぽいですね。
塚田:はい、Hello?
Hello?
中川:大丈夫?これ(笑)。
いったんリセットされた空気を感じます(笑)。準備の方はいかがでしょうか?
塚田&中川:OKです!
それではですね、よろしくお願いします。少し画面の方を変えて参りたいと思います。
登壇者2人の自己紹介
中川:はい、株式会社モニクルのご紹介をさせていただこうと思います。よろしくお願いします。自己紹介を先にさせていただきます。さっきN.Yから来たと大嘘をついた人がCTOで札幌在住です。後の自己紹介をお願いします。
塚田:はい、大変申し訳ございませんでした(笑)。札幌から参りました塚田と申します。インターネット上ではgabu(ガブ)という名前で活動しています。推しの技術は、今をときめくChatGPTです。みなさんも開発のお供に使われている方も多いかなと思うんですけども、僕は夜な夜な開発組織の悩みを相談したり、ちょっと誰かに褒めて欲しいな〜というときに、ChatGPTちゃんに褒めてもらっています。よろしくお願いします。
よろしくお願いします!これ、右側がすごい気になっているんですけど、右側の説明はなしで大丈夫ですかね?
中川:そろそろやりましょうか(笑)。僕は新潟から来ている社内システムの担当をやっている人なんですけども、みんなステッカーが気になりますよね。採用担当に相談されて、ノベルティ出したいんだけど何にしたらいい?って聞かれて、モニクルのロゴのステッカーとかでいいんじゃないですか?って返したらこれが出てきたんですよね(笑)。
な、なるほど、これが、ロゴのステッカー扱いですかね?お二人ですよね?絵的には。
塚田:小学2年生の娘に見せたら「かわいいー!」って言われました。
中川:このシールはオフライン会場の入り口で配っていた緑色の不織布バッグに入っていたり、オンラインマーケットも後から配送に紛れ込んでいたりするんでしょうか?
あ、そうかもしれないですね。もし欲しい時は...(笑)...こちらの方って感じですかね。
中川:おまけなんですが、わたしナカザンの方は技術書典のWEBサイトと後払いアプリを作らせていただいておりまして、後払いアプリの方ではまさか1日で1万冊も買われたと思っていなかったのでびっくりしました。みなさん使っていただいてありがとうございました。
はたらく世代の資産運用を支援するサービス「マネイロ」
中川:サービスの方の話をさせていただきますと、はたらく世代向けの資産運用サービス「マネイロ」というものをやっています。
創業者が機関投資家とか証券アナリストなんですけども、そういった人たちだけが知っている情報があまりにも多いので、そういった知識を開示しながらファイナンシャルプランナーっぽいことをやったり、実際に保険とか積立投信などの契約などもお手伝いさせていただくサービスをやっております。
あとは診断とか教育系のコンテンツも豊富に用意している感じです。
で、実際そのひとつとして作った3分投資診断というものがあるんですけど、老後2,000万円問題ってあったじゃないですか。実際自分はいくら必要なんだというのを診断するWEBアプリを作ったんですよね。
これをつかうと老後に必要なお金がわかるというイメージでしょうか?
中川:そうです。プロフィールを入れていただいて、独身です、とか結婚していますとか。老後はどういう過ごし方をしたいのか、老人ホームに入りたいとか、在宅介護でいいとか、最後の方は今後も賃貸でいくのか家を建てるのか。
家を建ててあって、ローン払い終わっているとそのあと家賃がかからないとかもあります。あと月々何万円貯蓄や投資に回すお金があるのか等を入れていただくと。
真面目に毎月いくら貯蓄できるんだろうと考えたことがなかったので、改めて聞かれるとたしかに必要な情報だと思います。
中川:この人の場合は老人ホームに入りたいと行った瞬間に上振れするので、(老後に必要な資金は)4800万円か〜...月々5万円を積み立てていくと入力したのですが、現金で積み立てていくと1,800万円。目標4,800万円に対して結果が1,800万円なんですね。
こうやって自分の知らない30年後を見れるという感じですかね。
中川:そこで、この貯蓄をもう少し積みたて投資信託などに回すと、ワンチャン5,000万円くらいまでは、がんばればいけるかもしれない、という診断結果がでました。
それで、実際どうしたらいいかわからないとなったら、うちのファイナンシャルアドバイザー(マネイロコンシェル)に相談にきてくださいというスキームですね。
診断ツールから営業支援ツール、社内財務システムまで内製するモニクル開発チーム
中川:はい、このようなサービスをやっております。というわけで、作っている人たちの話をしようと思います。今お見せした3分診断ツールなど、お客さんが使うものをマネイロチームが作っています。その裏でお金のプロであるマネイロコンシェルの人たちが使う、CRM(*1)、SFA(*2)と呼ばれるツールも自作しておりまして、あとはバックオフィスの経理の人たちが使うための会計管理システムなんかも作っています。
*1 顧客管理システム *2 営業支援システム
中川:主な利用技術を並べてみました!あ、でも左側はありがち。右側もまぁ最近はよく見る技術かもしれませんね。
ん、最近よく見ますかね?保険会社共同ゲートウェイなんかは見たことないんですが(笑)。
中川:あ〜いいところをつっこんでくれましたね(笑)。保険会社共同ゲートウェイはNTTデータさんが作っている、保険代理店と保険会社をつなぐための業界共通APIです。
見慣れないものがあったので聞いてしまいました。
中川:ありがとうございます。そういった技術を使っています。
塚田:ぜひ共同ゲートウェイを題材にして一冊書きたいなと思っているんですけども。
いいですね、そういうの、好みです。どちらかというと大好きです!!
塚田:みんな知っているよね、という感じで(笑)。
共同ゲートウェイとか、全銀フォーマットとかはすごい好物です。
一同:笑。
創業当初から約10年。コロナ以前から根付くリモートカルチャー
中川:わたしたちモニクルができたのは比較的最近なんですが、グループ会社の創業が2013年で、最初はメディアの会社から始まっているんです。その頃からず〜っとフルリモートなんですね。今の形で会社が回り始めたり、開発チームができた頃にはすでにフルリモートだけでやっているので、開発チームが出社して仕事していた時代がそもそも一度もないという。
ギャップがない。創業からフルリモートなので、そういうストレスがないと。
塚田:僕が入社する前からフルリモートでしたね。
中川:なので入社してもらうとハシゴを外される危険性が全然ないです。というわけで、こんな感じでみんながフルリモートで、日本中や台湾から仕事している様子が見れるエンジニア採用サイトが実は今日リリースしましたので、あとで是非ご覧になってください。
今日リリースなんですね!皆さんぜひ「わたしはこのURLを押した古参ユーザーだ!」という顔をしていただけると良いと思います。ぜひ興味があればアクセスしてみてください。
中川:ありがとうございます。フルリモートをやっているということで、ノイズキャンセリングツールを支給させてもらったりとか、マイクとカメラもそこそこいいものを支給させていただいていて、皆が気持ちよくおしゃべりができるように、会社ぐるみで気を遣っています。
これKrispってあれですよね。Discordとかで使ってるやつですよね。
中川:これも会社でライセンスをとってみんなで使っています。なので、拍手してもキャンセルされたりとかして。(拍手)
これ、ほんとに叩いてます?!
中川:叩いてました!
いいですね。会社がこうやって環境に力を入れてくれるのは。
塚田:くしゃみをしたり鼻をかんでも全然大丈夫です!
モニクルは積極採用中!カジュアル面談について
中川:最後の方になっていくんですけど、積極採用中ということでカジュアル面談を募集しています!ちょっと特殊なんですが、カジュアル面談のときに誰と話をしたいかを名指しができるんですよね。
塚田:好みに合わせて指名していただければと思います。
以上になります、ありがとうございました。
アーカイブ動画
モニクルでは一緒にはたらく仲間を募集しています
モニクルエンジニア採用サイト https://recruit.monicle.co.jp/engineer
募集中の職種 Recruiting jobs
モニクルCTO塚田 カジュアル面談
エンジニア中川 カジュアル面談
株式会社モニクル
モニクルー編集部