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海外在住デザイナーに聞く 働く場所に縛られないキャリアの広げ方

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モニクルでは、グループ会社を含めた3社全体のデザイン制作やサービス運営、プロダクト開発などを支えるメンバーが働いています。その中でも、各社のサービスやコーポレートサイト、そしてオウンドメディアなどの全てのデザイン制作を担っているのが、モニクルのグループブランディング室(GB室)のデザイナーです。GB室には、フルリモートという特徴から、海外に在住しているデザイナーが複数人います。

今回は、株式会社モニクルの取締役でGB室の室長も務める泉田良輔が、アメリカ在住の2名のデザイナーに、いままでどんなキャリアを歩んできたのか、どんな仕事をしているのか、そして海外からのフルリモート環境での働き方などについて話を聞きました。

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株式会社モニクル
取締役 グループ戦略担当

泉田 良輔 Ryosuke Izumida

慶応義塾大学卒業後、日本生命保険、フィデリティ投信で外国株式や日本株式のポートフォリオマネージャーや証券アナリストとして勤務。2013年3月、株式会社ナビゲータープラットフォーム(現:株式会社モニクルリサーチ)を共同設立し、取締役に就任(現在は代表取締役)。2018年11月、株式会社OneMile Partners(現:株式会社モニクルフィナンシャル)を共同設立し、取締役に就任。2021年10月、ナビゲータープラットフォームとOneMile Partnersの親会社として、株式会社モニクルを設立し、取締役に就任。日本証券アナリスト協会認定アナリスト(CMA)。東京科学大学大学院非常勤講師。慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科修士課程修了。著書に「銀行はこれからどうなるのか」「Google vs トヨタ」「機関投資家だけが知っている『予想』のいらない株式投資法」など。
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株式会社モニクル
GB室 デザイナー

暁 光昭 Mitsuaki Akatsuki

鹿児島県出身。現在はアメリカ・シカゴ在住。多摩美術大学卒業後、DTPオペレーター、WEBデザイン事務所、Shopify開発企業でのデザイナーを経て2024年にモニクルに入社。趣味はランニングやネットサーフィン、音楽鑑賞。

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株式会社モニクルリサーチ
GB室 デザイナー

伊東 優 Yu Ito

大学でインダストリアルデザインを専攻後、新卒で広告制作会社に入社。グラフィック、Web・UIデザイン、モーショングラフィックス、イラストなど、多岐に渡るデザインを担当後に独立。2021年にモニクル入社。現在、アメリカ・ペンシルべニア在住。趣味はゲーム。

 

結婚を機にアメリカへ コロナ禍でフリーランスとして独立

泉田:今回は、お二人が日本に一時帰国されているということで、対面で話を聞いていきたいと思います。まずはじめに、暁さんについて話を聞かせてください。モニクル入社前はどのような仕事をしていたんですか?

暁:キャリアのスタートは、大学時代のDTPオペレーター(DTP関連のソフトでレイアウトや文字の調整など原案のデザインをもとにパソコン上で作成する部分のみを担当する仕事)のアルバイトでした。データ入稿や名刺のカットなどの業務を3年間続けました。その後、新卒でWeb制作会社に入社して、4年半ほどWebデザイナーとして働いていました。

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泉田:デザイナーを目指したきっかけはあったんですか?

暁:元々はファッションが好きだったのですが、 ファッションを仕事にするのは少し難しそうだと、高校生ぐらいから思い始めて。 進路をどうしようかなと考えている時に、Webデザイナーという仕事があることのを知りました。Webもデザインも好きな自分にぴったりだと思い、美大に入学することにしたんです。

泉田:美大を卒業して、その後制作会社で働いた後に結婚がきっかけで渡米したそうですが、日本に残ろうか悩まなかったですか?

暁:かなり悩みましたね。でも最終的には行くことに決めました。

泉田:実際にアメリカで働いてみて、日本人のデザイナーはどれくらいいる印象でしたか?

暁:僕の知る限り、あまりいませんでした。ロールモデルが少なくて、みんなどんな風に働いているんだろうと思っています。

泉田:海外で活躍する日本人デザイナーは、まだあまり多くないんですね。アメリカに行った当初はフリーランスだったそうですが、どんな仕事をしていたんですか?

暁:制作会社でもフリーランスでも、基本的には仕事内容は同じで、デザインとコーディングを両方を担当していました。フリーランスになってからは、以前に働いていた会社のつながりで仕事を紹介してもらうことも多かったですね。

泉田:コーディングもデザインも両方できるところが暁さんの強みなんですね。仕事のアサインや基本的なやり取りは全部オンラインだったかと思いますが、渡米後の働き方で大変なことはありましたか。

暁:最初はすごく孤独でした。友だちもいないですし、ちょうどコロナ禍だったので外にも出られなくて。

泉田:2020年に渡米というと、コロナど真ん中ですもんね。

暁:国境が閉じる1週間ぐらい前でした。かなり迷ったのですが、僕はもうビザの関係で行くしかなかったんです。

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泉田:暁さんは、元々英語はできたんですか?

暁:全然できなかったですね。いまも勉強中です。

日系企業でデザイナー兼マネージャーを経験後、自由な環境とチームで働く魅力にひかれモニクルへ

泉田:渡米後にアメリカの会社に転職したんですよね。

暁:はい、日系の会社で3年ほど働きました。ECのWebサイトを作る会社で、Web制作とデジタルマーケティング、アプリ開発もしている会社でした。そこでフルリモートでデザイナーをしつつ、チームのマネージャーもしていました。出張があったので、支社のあるロサンゼルスに3〜4回ぐらい行っていました。

泉田:いままでのキャリアを活かせるような環境でしたか?

暁:すごく活かせましたね。デザインもコーディングもしていたので、そのスキルは役に立ったと思います。

泉田:マネージャーの仕事はどうでしたか?

暁:ジュニアのメンバーが中心だったので、 一から教えることが多かったです。なので、自分が手を動かすことが多かった印象がありますね。

泉田:日系の会社というと、部下はやっぱり日本人の方が多かったんですか?

暁:全員、日本在住の日本人でした。

泉田:そうすると、時差があって大変でしたね。

暁:それは今でもすごくあります。やっぱり半日ずれる感じがもどかしいな、と思うときがありますね。

泉田:自分から積極的に情報をキャッチしに行かなくてはいけない時もありますよね。知らない間に会社でいろいろ起きている、みたいなこともありますし。

暁:モニクルでも、朝起きたらSlackの通知がたくさん来ていて、びっくりすることがありますね(笑)。

自由な環境とチームで働く魅力にひかれモニクルに転職

泉田:その後、モニクルに転職するわけですが、モニクルはどうやって見つけたんですか?

暁:最初は転職サイトからスカウトが来ました。もう少し裁量権がある、自由な職場で働きたいと考えていたので、転職活動をしていたんです。

泉田:そこでまたフリーランスに戻るのではなく、なぜ会社員を選んだのでしょうか。

暁:あまりフリーランスが向いていない感じがしたんです。1人で全部やらなくてはいけない大変さがありますし、誰かと協力した方がもっと大きなことができたりするので。それに、アメリカで1人ぼっちで働いている不安感があった、というのも大きいです。

泉田:アメリカにいるからこそ、つながっていられる会社の中で、チームで働ける魅力があったんですね。モニクルの印象はどうでしたか?

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暁:最初にリードデザイナーの神田さんとミーティングをしたのですが、穏やかな感じで、とても話しやすくて、いい感じの会社だなと思いました。その後にデザイナーとも何人かお話ししましたが、みなさんとても話しやすくて、和気あいあいとした感じでしたね。

泉田:なるほど、デザイナーの印象がよかったんですね。メンバーと面談をして、すぐに入社を決めたのでしょうか。

暁:実は他社の内定が決まっていたのですが、最終的にモニクルに入ることを決めました。モニクルは金融の勉強ができそうだなというところが大きかったです。それと、やはり人間関係がよさそうだということが自分の中で大きかったですね。

あとはチームリーダーを探していると最初に聞いていたので、今後、そういうこともできたらいいなと思いました。

広告制作会社から独立し、フリーランスデザイナーとして渡米

泉田:次に、伊東さんもモニクルに入るまでどのような仕事をしてきたか、デザイナーとしての歩みを教えてください。

伊東:私はインダストリアルデザインを大学で専攻して、新卒で広告制作会社にデザイナーとして入社しました。そこではグラフィックやWeb、UI、モーショングラフィックス、イラストなどのデザインを担当していて、4〜5年後に独立しました。

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泉田:かなり多分野で活動していたんですね。独立したのは何か理由があったんですか?

伊東:自分一人でやってみたいというのが大きかったですね。基礎・基本はそこで学べたので、独立する道を選びました。

泉田:フリーランスとしての仕事は、それまでお付き合いのあった方から紹介されたりしたんですか?

伊東:はい、学生時代にインターンをしていた会社や、経営者の友人ですとか、あとはデザイナーつながりで他の会社のお仕事もありました。

泉田:伊東さんは2021年に海外移住されたんですよね、何かきっかけがあったんでしょうか。

伊東:明確なきっかけはないのですが、自分のキャリアを考えた時にスキルアップをしたい、デザイナーとしての視野を広げたい、他の国の文化を見てみたいということは、ずっと考えていました。

実はコロナ前に渡米を計画していたのですが、コロナでどんどん後倒しになってしまって。でも、このままだとどんどん行けなくなるから、もうこの辺で行こうと、2021年に決断しました。

泉田:仕事を見つけたわけではなく、とにかく飛び込んだということなんですね。

伊東:まずは語学留学という形でビザを取って、3ヵ月間、カナダに行きました。そこで英語が分かるようになれば、資料も英語で読めますし、デザイン関係のことも分かるようになるしということで、最初は語学習得を目的にしていました。その後、アメリカに友人がいることもあって、ペンシルべニアに行くことにしました。

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モニクルを選んだ理由はフルリモートと事業内容

泉田:渡米後もフリーランスの仕事を続けていたのですね。

伊東:はい、でもアメリカに行った後すぐに、転職エージェントさんから声をかけてもらって、モニクルに転職しました。

泉田:フリーランスから会社員になろうと思ったのは、何か理由があったんですか?

伊東:独立した後に、「結局それまで会社でやっていたことを1人でやっているだけだな」という思いが強くなって、チームで働きたい思いが強くなりました。あとは、アメリカというアウェイの地にいるからこそ、日本のコミュニティに属して、定期的にチームメンバーと話しながら制作できると心強いなと考えるようになったんです。

泉田:会社員に戻った理由が、暁さんと似ていますね。最終的にモニクルに入社した決め手を教えてください。

伊東:転職の条件として、海外在住でフルリモートでフレックスでないと勤務できないので、その時点でだいぶ絞られていました。事業内容のターゲットが一番自分の世代に近いことや、自分としても興味がある内容だったことが決め手となり、モニクルへの転職を決めました。

泉田:アメリカで暮らしつつ、日本の企業で働くというライフスタイルはどうですか。お二人はアメリカの企業で働いたり、自分で起業したりするスキルがあるのに、モニクルでデザイナーとして働くのはなぜでしょうか。

伊東:モニクルで働く理由の一つは、働いていて居心地がいいところです。あとはチームメンバーもみんなスキルが高いので、働いていて勉強になるなと思います。業務内容だけではなく一緒に働くチームメンバーもとても魅力的なので、モニクルで働くことを選んでいます。そういう関係性が築けたのも、やっぱり第一言語の日本語でやり取りしているからというのが大きいと思います。

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時差のあるフルリモート勤務の工夫と課題

泉田:最後に、普段から時差のある中でフルリモートで働くときに工夫していることや、大変なことがあれば教えてください。

暁:工夫してることは、「なるべく早めを意識して連絡をしておく」ということでしょうか。どうしても時差があるので、少しでも後回しにするとどんどん後ろ倒しになってしまうんです。日本のメンバーも同じように意識してくれていて、極力タイムロスを減らすようにしています。

泉田:コミュニケーションの部分ではどうですか?フルリモートだと、どうしても希薄になってしまうこともあると思いますが。

暁:Slackのスタンプは重要だと思っています。「読んだよ」とちゃんとリアクションするように心がけていますね。あとは、テキストに絵文字を入れて印象が柔らかくなるようにしたりもしています。

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泉田:伊東さんはどうですか?

伊東:一番大きいのは、時差があることですね。ミーティングの時間が21時以降になるので、最初は少しつらい時もありました。 自分のエンゲージメントを一番上げていきたい時間を軸に、一日の働き方を持っていかなければいけないので。でも最近は、自分の感覚でコントロールできるようになったので、慣れてきたという感じですね。

泉田:お子さんが生まれて、昨年育休から復職されましたが、そこからはどうですか。

伊東:そうですね。最初よりはだいぶリズムがつかめてきた感じがします。

作って終わりではない、インハウスデザインの魅力

泉田:昨年、モニクルのオウンドメディア「モニクルプラス」から、採用に特化したメディア「モニクルー」が誕生しました。オウンドメディアのリブランディングも2人にはたくさん協力してもらって、一旦落ち着いたところだと思います。振り返ってみていかがですか。

暁:「モニクルー」はメンバーの人となりを発信していくので、親しみやすいデザインにすることを心掛けました。

伊東:リブランディングの際には、ワークショップや言語化に時間をかけて取り組みましたが、とても楽しかったですね。私は育休が明けたばかりだったのですが、復帰したら会社の体制がかなり変わっていたんです。会社が増えていて、人もたくさん増えているのでびっくりしました。

なので、ワークショップでそれぞれの会社の立ち位置などを確認できたのは、とてもちょうどいい1歩目だったなと思いました。

泉田:会社の特徴など、ワークショップを通じて理解が深まりましたし、図式化してくれたものがとても分かりやすかったですね。

 

伊東:やっぱりコーポレートの中に入ってデザインをすると、最後まできっちりフォローできます。クライアントワークだとそういった形でのお仕事はできないので、その点はインハウスデザイナーのお仕事の魅力だと思いますね。

暁:確かに、モニクルのデザイナーは、作って終わりではなくて、しっかりコミットしてやっていきたい、成長に携わっていきたいという方がすごく多いです。実際に制作会社から転職してインハウスになった方も多いですね。

泉田:社内に優秀なデザイナーやエンジニアがいることで、プロジェクトの細部までこだわり、継続的にブラッシュアップできることはモニクルの強みだと思います。これからもクオリティを高めて、よりよい成果を生み出していきたいですね。頼りにしています!本日はありがとうございました。

暁・伊東:ありがとうございました。

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