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デザイナーが解説!オウンドメディア『モニクルー』ロゴ制作の裏側|ブログ|モニクルー

作成者: 暁光昭|2025.02.07

こんにちは、デザイン部コーポレートデザイナーの暁です。昨年10月、オウンドメディアのリブランディングを行い、新たにロゴを制作しました。今回は、その裏側について、お伝えします。

オウンドメディア『モニクルー』ロゴ作成の背景

モニクルー』は、株式会社モニクルが運営する公式オウンドメディアです。主に「モニクルで働きたいな」と思ってくださる方向けに情報を届けることを目的としていて、社員の働き方やカルチャー、仕事に対する思いや今後実現したい目標について、情報発信しています。

モニクルー』は、2024年の10月にモニクルプラスから分離する形でスタートしました。当時の『モニクルプラス』は、採用向けの記事と、役員の声などの真面目なコンテンツが入り混ざっており、方向性が少しブレている状態でした。そこから『モニクルー』として独立し、採用向けのコンテンツに特化していくことで、モニクルの社員の働き方やカルチャーにフォーカスしたメディアになりました。

グループ企業のオウンドメディアとしては、モニクルフィナンシャルでは『フィナンシャルモニクルー』、モニクルリサーチでは『リサーチモニクルー』があります。

上記の背景から、新たな採用向けメディアとして発信していくにあたり、それぞれに新たなロゴが必要になりました。

また、9月にはモニクル、モニクルフィナンシャル、モニクルリサーチのリブランディングが完了したため、オウンドメディアとしても同時期にリブランディングをすることになりました。


言語化・情報整理から始まったロゴ作成

まずはモニクルーの目的、課題、ターゲット、発信と受け手などについて、関係者でワークショップを開催して、深掘りしました。その中では、現状のオウンドメディアについて、いくつかの課題が見えてきました。

課題1. グループとしての統一感

リブランディング前、モニクルグループのメディアは、『モニクルプラス』『Financial Monicrew(現フィナンシャルモニクルー)』『ナビプラタイムズ(現リサーチモニクルー)』と細分化されていました。結果的に、どのメディアにどのような情報が載っているのか、ユーザーにとって直感的に理解しにくいという課題がありました。

また、ネーミングにも統一感がなかったため、グループメディアとしての一体感がなく、グループブランディングの点でも課題がありました。そこで、新たに採用に特化したオウンドメディアを作成することにしました。そのメディアを、“モニクルの人や文化を表現する”という意味で『モニクルー』と命名し、モニクルフィナンシャル、モニクルリサーチのメディアをそれぞれ『フィナンシャルモニクルー』、『リサーチモニクルー』とし、グループメディアとしての統一感を出すことを目指します。

課題2. メディア内のコンテンツの統一感

モニクルプラスは、事業会社や機関投資家向けの真面目なトーンのコンテンツと求職者向けのカジュアルなコンテンツが混在していたことが課題となっていました。そのままだと、雑多な印象を与えてしまい、本当に届けたい相手に情報を届けられないことが懸念されます。

そこで、届けたい相手によってコンテンツをモニクルプラスとモニクルーに分けることで、メディア内のコンテンツに統一感を出すことができると考えました。また、採用に特化した情報を『モニクルー』として分離させることで、採用活動の強化を図ることも期待できそうです。



キーワード・ロゴのポジショニングを検討

ワークショップの結果から、連想されるキーワードやロゴの方向性を決めるポジショニングマップを作成しました。

ラフデザインの制作

言語化の作業が完了したら、ロゴのラフデザインの作成に取りかかります。シンボルのありなしや、WEBに当てはめた際のイメージ、バナーを作成した場合のトンマナイメージなど、さまざまな角度から検証します。

この中から、いくつかのデザインについてご紹介します。

一つ目は、モニクルの頭文字「m」を幾何学的な人のシルエットで表現し、モニクルーが人をテーマにしたメディアであることを表現した案です。モニクル、モニクルフィナンシャル、モニクルリサーチそれぞれのコーポレートカラーをベースに色の濃淡で表し多様性を表し、様々なプロフェッショナルが様々なスキルを持って調和し協業している様子を表現しています。直線的なラインと幾何学的な曲線を組み合わせ安定感・信頼感を持たせることにも意識を置きました。

二つ目は、全体的に流線的で軽やかなデザインを意識し、モニクルグループの洗練されたイメージを表現した案です。様々な形や面のオブジェクトは社員一人一人が様々なスキルを持ち自立して活躍している様子を表現しています。

三つ目は、吹き出しのモチーフで「社員の声」を連想させ、このメディアにが社員のリアルな声が反映されていることがを伝わるように意識した作成した案です。ポップなシンボルとメリハリのあるタイポグラフィの組み合わせでターゲットユーザーに親しみ感を与え、「楽しそう」と思ってもらえることを意識しました。

新しいロゴが決定しました!

チームの中でいくつかのロゴに絞り、担当者と役員へ提案します。言語化の部分から、ラフデザイン、ロゴに込めた思いなどを資料にし、プレゼンを行います。いくつかのロゴが最終候補にあがり、最終的には決選投票を経て、新しいロゴが決定しました。

このロゴを制作したのは、デザイナーの伊東さんです。ロゴにこめた思いについて、伊東さんに一言いただきました。

1年の育児休暇を経て復帰し、初めて一から携わったプロジェクトでした。そのため、制作に入る前のワークショップでは、ただ「モニクルー」「フィナンシャルモニクルー」「リサーチモニクルー」だけでなく、モニクル全体のオウンドメディアにおけるポジショニングやコンセプトを深く掘り下げ、俯瞰的に見つめ直すことができました。このプロセスを通じて、自分自身の理解も大いに深まりました。

ロゴデザインにとどまらず、オウンドメディアサイト全体のトンマナの微調整やサムネイルデザインなどにもその知見を活かすことができました。

「モニクルー」「フィナンシャルモニクルー」「リサーチモニクルー」は求職者向けメディアとしてリブランディングされたため、これまでのモニクルのサービスやメディアと比べ、より親しみやすさを強調することを重視しました。役員提案を経て、最終的にはモニクル、モニクルフィナンシャル、モニクルリサーチのそれぞれの会社をキャラクターのように表現したデザインに決定されました。

そして昨年10月に、新たなロゴが入ったオウンドメディアが無事に公開されました。今後、サイト訪問者はもちろん、社員にも愛されるロゴになることを期待しています。